はじめに|なぜ日本人は「保険大国」なのか?
日本は世界でも有数の「保険大国」です。
生命保険文化センターの調査でも、多くの世帯が複数の民間保険に加入しています。
しかし本当にそこまで必要でしょうか?
本記事では、**『いらない保険』**の内容をもとに、
- 本書の要約
- 著者の主張
- 本当に必要な保険
- 不要になりやすい保険の具体例
- 家計改善・資産形成への活かし方
までを、徹底開設します。
書籍情報

- 書名:『いらない保険』
- 著者:後田亨
- 出版社:経済界
- ジャンル:家計管理・保険・資産形成
後田亨氏は、保険を売らないFPとして知られ、「保険は最小限でいい」という立場を一貫して主張しています。
本書の結論|保険は「万が一」だけでいい
本書の主張は非常にシンプルです。
保険は「高確率で起こること」には使わない。
「低確率・高損失」だけに備える。
つまり、
という考え方です。
なぜ多くの保険が「いらない」のか?
1.日本には強力な公的保障がある
日本には、
- 高額療養費制度
- 傷病手当金
- 遺族年金
- 障害年金
など、非常に手厚い社会保障があります。
にもかかわらず、それを知らずに民間保険を上乗せしてしまう人が多いのです。
2.保険は「期待値」で見ると損
保険会社は利益を出す必要があります。
つまり、
支払う保険料>受け取る平均給付額
になるように設計されています。
だからこそ、「ほぼ確実に起こること」に保険を使うと、長期的には損をします。
3.不安を煽る販売構造
- 「がんは2人に1人」
- 「入院費はこんなにかかる」
- 「働けなくなったらどうしますか?」
こうした言葉で不安を刺激し、必要以上の補償を契約させる構造があります。
本書はこの心理トリックを丁寧に解説しています。
本当に必要な保険はこれだけ
著者が提案する最低限の保険は以下です。
①掛け捨ての死亡保険(子育て世帯のみ)
一家の大黒柱がなくなった場合の生活保障。
ただし、
という前提付きです。
②自動車保険(対人・対物は必須)
自動車事故は賠償額が巨額になります。
これは典型的な「低確率・高損失」。
だからこそ必要です。
③火災保険(賠償責任含む)
火災や自然災害による家屋損失も、自力で再建できない可能性があるため必要。
いらない可能性が高い保険
医療保険
日本は高額療養費制度があるため、
長期入院でも自己負担は限定的。
さらに入院日数は年々短期化しています。
がん保険
がん治療も公的保険の対象。
貯金があれば対応可能なケースが多い。
貯蓄型保険(学資・終身・養老)
最大の問題点は、
- 手数料が高い
- 解約しにくい
- 利回りが低い
資産形成なら、NISAや投資信託の方が合理的です。
本書最大のメッセージ|固定費を削れば人生は変わる
保険は「固定費」です。
毎月3万円の保険料なら、
年間36万円、30年で1,080万円。
これを投資に回せばどうなるか?
年利5%なら将来数千万円規模になります。
つまり、
不要な保険をやめることは、最大の投資戦略。
本書を読むべき人
実践ステップ|今すぐやるべきこと
- 公的保障を調べる
- 加入中の保険を書き出す
- 「貯金で払えるか?」を判断基準にする
- 不要なものは解約検討
メリット・デメリット
メリット
- 家計改善に直結
- 投資原資が増える
- 不安に振り回されなくなる
デメリット
- 保険業界目線では嫌われる内容
- 不安体質の人には怖い
他のマネー本との違い
多くのマネー本は「増やす」話。
本書はまず「守りを最適化する」。
土台を整えてから投資をするという思想は、資産形成の王道です。
読後の感想|保険は「愛」ではなく「数字」で考える
日本では保険は「安心」や「愛」と結び付けられがちです。
しかし本書は冷静に問いかけます。
それ、本当に数字で合理的ですか?
感情ではなく、確率と期待値で考える。
それが本書の本質です。
まとめ|保険は人生を豊かにするか、縛るか
『いらない保険』は、
単なる保険否定本ではありません。
という、資産形成の基礎を教えてくれる一冊です。
最終結論
「なんとなく入っている保険」がある人は、今すぐ読むべき。
不要な保険をやめるだけで、
あなたの人生のキャッシュフローは劇的に変わります。
家計を守る最大の武器は、
高い保険ではなく、正しい知識です。
『いらない保険』書評|保険に入りすぎる日本人へ。本当に必要なのはこれだけ
は、ここまで。
ではまた、バイバイ。

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