うつ病発症の記録②『有給休暇で2週間静養』

うつ病会社員

勤続20年の年となる2024年のゴールデンウィーク明け。体(心?)の異変を自覚。強烈な不安感に襲われて何もやる気が起こらない状態に。会社や自宅での日常が日常でなくなり、ここから心と体の不調との長い戦いが始まりました。

突然の休暇

・うつ病発症の記録①でお話しした通り、突然2週間の静養休暇を言い渡された私。そして何をするにも『やる気が起きない』私の体。そして静養休暇とはいえ20年間走りっぱなしで来たので何かにつけて仕事のことが頭をよぎり、スマホには定期的に会社からの連絡メール着信音が鳴り響く。不安やら心配やら自己嫌悪やらで最初はまったく頭が休まりませんでした。『みんな働いているのに』『自分はサボっているのでは』『いい大人がやる気が出ないなんてただの甘えなのでは』。自分はどうしちゃったんだろう。

GoogleやYouTubeで自分の症状を検索する日々

・『突然やる気でない』『大人やる気でない』など、検索しては内容を読んだり動画を見たり。そんな検索を続けていくうちに、『抑うつ状態』『うつ病』『双極性障害』『適応障害』などの検索結果がGoogleやYouTubeのアルゴリズムにパーソナライズされてたくさん出てくるようになりました。ただ常に頭の中がモヤモヤしてうまく思考できないので、読んでいても全然頭に入ってきません。ボーッと眺め続けることができるYouTube動画を見ることのほうが多くなっていきます。特にYouTube『生活に役立つメンタルヘルス』というチャンネルは、物静かで落ち着いたトーンで語りかけるように情報を伝えてくれたのでとても試聴しやすかったです。

強制☆気分転換の旅

・毎日自宅で悶々と過ごしていても日常は変わらず時間はただ過ぎていくので、妻に相談し3泊4日で出かけることにしました。日常や仕事をシャットダウンして気分転換すれば回復するかもしれないと思っての行動です。目的地別にビジネスホテルを3つほど予約しました。1日目はリッチモンドホテル浅草、2日目はドーミーイン後楽園、3日目は丸ノ内ホテルです。

ひとり旅① 2024年5月21日

・自宅からの最寄駅22:00台発の電車で浅草に向けて出発。途中何回か乗り換えた気がしますがあまり覚えていないです(比較的回復した現在から振り返るとあのときは本当に正常な自分でなかったのです)。ホテルの最寄駅に到着し、徒歩10分ほどでリッチモンドホテル浅草に予定通りチェックインできました。ホテルは浅草寺のすぐ近くだったので、ライトアップされた浅草寺スカイツリーなど夜景がとても綺麗でした。翌日は朝食前の早朝、混み合う前に浅草寺を参拝するつもりだったので、そのまま就寝。

ひとり旅②前半 2024年5月22日

・早朝5時起床、有名な雷門から本殿へ。近づくにつれ太鼓?の音と多くの僧がお経を読む声が聞こえてきました。厳かな気分になり、そのまま浅草寺の敷地内を散策しました。おみくじを引いたり、写真を撮ったり。早起きしてたくさん歩いたのでお腹がへってきました。ホテルの朝食ビュッフェが6時からだったので一度戻って朝食をとりました。ホテル内にあるレストランでの朝食ビュッフェが和洋中バリエーション豊かで、飲み物も多種多様、フルーツやヨーグルトなども揃っていて至れり尽くせりのラインナップ過ぎてついつい食べ過ぎてしまいました。チェックアウト後、再び浅草寺へ。9時ころ?でしたが、早朝の閑散とした浅草寺の面影はなく観光客(日本人より外国の方が多い印象)や修学旅行の中学生?高校生?でごった返していました。私はというと浅草寺散策での食べ歩きを色々楽しみにしていたのですが、朝食ビュッフェで満腹のため何にも食べる気が起きず食べ歩き断念。そのまま次の目的地に移動することに。

ひとり旅②後半 2024年5月22日

・浅草から移動し、東京国立博物館へ。初めての来館でした。日本を含む世界中の様々な分野のものが展示されており、広すぎて全部は見切れませんでしたが、私としてはめちゃくちゃ楽しめました。ただ、展示を閲覧している途中で、突然急激な不安感に襲われ動けなくなってしまうハプニングがありました。一時的なもので15分程度で回復できたので良かったのですが、いつまた動けなくなる状態が来るかわからないので、ホテルに移動することにしました。最寄駅まで歩き、そこから電車で後楽園へと向かい、2日目の宿泊ホテルのドーミーイン後楽園にチェックインです。こちらのホテルには大浴場とサウナがあるので、ゆっくり温まりながらサウナで汗を流しました。風呂上がりに近隣をGoogleマップで調べるとホテルから徒歩5分圏内に、やきとり赤提灯をぶら下げた『大虎』というお店を発見したので早速冒険に行ってみました。普段なら絶対に一人でこういう初めてのお店には入らない・入れないのですが、精神が病んでいたせいか、死ぬ気でやれば怖いものはないと解釈し気づいたらお店のカウンターに座って瓶ビールとやきとりを頬張っていました。とっても美味しかったです。大将は一見さんの私にも気さくに話しかけてくれ、味も居心地もとっても最高なお店でした。機会があればまたいきたいです。酔っ払ったのでその日はそのままホテルに戻って就寝しました。

ひとり旅③ 2024年5月23日

起床後、ドーミーインホテルの朝食ビュッフェを楽しみました。好きな小鉢を好きなだけとって持っていくスタイル。朝食後に朝の風呂を堪能した後、ちょっと早めにチェックアウトしました。東京駅まで電車を乗り継ぎ、丸ノ内ホテルへ。チェックインまで時間がありましたが、荷物を預けて今日の目的地にしていた『靖国神社』へ出発。地下鉄を乗り継ぎ最寄駅の九段下で下車。徒歩数分で靖国神社に到着です。20代の頃に一人で一度来たきり久しぶりに訪れました。気のせいかもしれないけど清らかな空気が流れている気がしちゃうんですよね。自然と姿勢を正して歩いてしまいました。正面入り口の大きな鳥居に拝礼し、脇道にあるオブジェなどを隅から隅まで見ながら歩を進め、本殿に参拝。その後、遊就館にも足を運び一通り観覧、英霊の方々に背中を押された気持ちになります。最後は靖国神社の御朱印帳を買って御朱印を書いていただき、回復を祈ってお守りを購入しホテルへ戻りました。丸ノ内ホテルでのチェックインを済ませて部屋に荷物を運び一息つきながら夕食を食べに再び東京駅の地下街へ繰り出しました。『ひなと丸 東京駅店(八重北食堂)』というお店さんに入り、カウンターでの立ち食い席しか空いていなかったので、そこで日本酒と握り寿司をいくつか食べてすっかりほろ酔い気分でホテルに戻り、翌朝の朝食を楽しみに就寝しました。

ひとり旅④ 2024年5月24日

・ひとり旅最終日の朝。丸ノ内ホテル『フレンチレストラン ポム・ダダン』の朝食ビュッフェを予約していたので、起床後、身なりを整えレストランに向かいました。モーニングメインディッシュは『エッグベネディクト』をチョイス。ビュッフェの内容もハムやソーセージなどよくあるメニューからサラダ・フルーツ・ヨーグルト・スムージーなどバリエーションが多く、しかも一つ一つの料理のクオリティが高かったです。一般庶民の私なんてこんなことでも起こらなければ一生出会うことはなかったかもしれない高級な朝食の世界でした。こういう世界もあるんだなと、本当にいい経験になりました。さて、朝食後部屋に戻りシャワーを浴びて身支度を整え、ホテルをチェックアウト。周辺を散策します。丸善丸ノ内本店をブラブラしながら帰りの電車内で読みたい本を物色し2冊購入。東京駅に移動し、ランチは『味の牛たん喜助 東京駅八重洲北口店』さんで『特切り厚焼定食 麦飯大盛り無料サービス』『青森産山芋とろろ』を注文し堪能しました。その後は家族への土産を物色して購入し、普通列車に揺られながらまったりと読書しながら帰路につきました。

ひとり旅 まとめ

会社からのメール連携を解除し、仕事やその他余計なことを考えないように、非日常のひとり旅で気分転換に努めた4日間でした。今までの自分の人生になかった経験をたくさんすることができました。頭で考えているだけじゃダメですね。実際に行動してみないと得られない物事がたくさんあることに改めて気づかされました。2週間の静養休暇のうちの4日間でしたが億劫な気持ちをグッと押し切って行動して良かったと思えたひとり旅でした。しかし…この時期はこの後続く断続的な体調不調の序の口に過ぎませんでした。

うつ病発症の記録②『有給休暇で2週間の静養』はここまで。

次回、うつ病発症の記録③『病院』に続く。

ではまた、バイバイ。

うつ病会社員
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