はじめに|なぜ本書が資産形成で評価されるのか?


インデックス投資や積立投資をテーマにした日本の投資本で、長らく定番・バイブル的存在とされているのが、お金は寝かせて増やしなさい(2017年刊行)です。
著者は個人投資家として20年以上の実践経験があり、その投資哲学とノウハウが初心者にも分かりやすくまとめられています。インデックス投資の本質を体現した名著として今なお高評価です。
2024年には改訂版が発表され、新NISA対応や最新の金融知識も反映されています。
本記事では、
- 本書の核心メッセージ
- 実際の引用を用いた解説
- 改訂版との違い
- メリット・デメリット
- 初心者向け活用方法
までを網羅的にレビューします。
1|本書の概要と構成
『お金は寝かせて増やしなさい』は、著者・水瀬ケンイチ氏が、インデックス投資をメインとした資産運用の極意を20年以上の実践経験をもとに体系化した指南書です。
書籍の内容は大きく次の流れで展開されます。
- なぜ「寝かせる」発想が重要なのか
- インデックス投資とは何か
- 実際の投資手法とポートフォリオ
- 心理面や失敗談
- 投資を長続きさせるコツ
原著は15年実践時点で書かれた内容でしたが、改訂版では20年実践記としてさらに深みが増しています。
2|6つの核心メッセージ(引用付き解説)
①投資とは「動かない勇気」が9割
本書が繰り返し主張するのは
「売買のタイミングを考えるより、続けることの方が圧倒的に大事」
というポイントです。
「寝かせて増やす」という表現は、値動きに一喜一憂せず、じっくり待つ姿勢を象徴しています。
②インデックス投資の優位性
インデックス投資は、市場全体(例:日経平均、S&P500など)に連動する投資信託やETFへの積立投資です。著者はこれを
「金融のど素人でもプロと互角以上に戦える方法」
と評し、手間をかけずに堅実に資産を増やせる手法として強調します。
③「寝かせる」=長期保有の思想
本書を読んだ読者レビューでも
「お金を増やすとは、焦らず、信じて、時間に任せること」
と評されるように、時間を味方につける長期投資が主題の中心です。
投資は短期的な勝ち負けではなく、長時間”複利”を効かせることが成功の鍵となります。
④継続投資が最大の武器
投資に挫折しやすい大きな原因のひとつは、短期の損失で心理的に耐えられなくなること。本書では、損失局面でも継続することの重要性を説いています。
⑤投資の心理面も丁寧に解説
投資で最も難しいのは行為そのものではなく「心理」です。
本書は、投資家にありがちな
- 不安になって売ってしまう
- 周囲の情報に振り回される
といった心理的な課題についても丁寧に言及しています。
⑥実践への落とし込みが圧倒的に具体的
本書では、
- 証券口座解説手順
- 投資対象の選択肢
- 比較的初心者向きの積立戦略
といった実務的な内容まで解説しています。
3|初版 vs 改訂版 徹底比較
違い① 新NISA対応(改訂版のみ)
改訂版では、2024年から導入された新NISA制度への対応が盛り込まれています。制度の特性を理解した上で積立投資に活かす方法が解説されています。
→ 初版には当然この情報はありません。
違い② 著者の資産/実践データ更新
改訂版では著者自身の資産が1億円突破した事実が公開されています。
積立投資が継続により結果を出している実例として説得力が増しています。
違い③ 目次構成・具体例の更新
改訂版では、投資対象(ETF・インデックスファンド等)の最新状況や、シミュレーション例がより実践的にアップデートされています。
変わらない本質
両者で一貫しているのは、
という原理原則です。
4|実践的ノウハウと行動ステップ
Step1:証券口座の開設
本書では最初に口座開設の重要性を説きます。ネット証券を選ぶ際のポイントも整理されています。
Step2:積立設定を行う
毎月一定額を自動で積み立てることで、時間を味方につけます。
Step3:リバランスと見直し
進捗を年1回程度チェックしながら、必要に応じてポートフォリオを調整します。
5|読むべき人・向かない人
⭕️この本が合う人
- 投資初心者
- 長期投資に興味がある
- 投資を心理面から理解したい
❌この本が合わない人
- 短期トレード志向の人
- 個別株・テクニカル分析を重視する人
6|まとめ:投資の本質を学ぶならこの一冊
『お金は寝かせて増やしなさい』は、インデックス投資の本質を初心者でも理解できる言葉で語った稀有な一冊です。
特に改訂版は新制度対応を含めて最新版の情報が反映されており、制度面からも安心して読み進められます。
原理原則をしっかり学び、投資を長期的に継続する習慣をつけること。それこそが本書が教える最大の教訓です。
【書評】『お金は寝かせて増やしなさい』要約・感想・引用でわかる資産形成の真髄|改訂版との違いも徹底比較 はここまで。
ではまた、バイバイ。

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